車載ネットワークについて ③
《車載LANの規格》
車載LANの規格の代表例にCAN,LIN,FlexRayがあります。
この3つの中で現在国産車に採用されているのは、CANとLINです。
CANはパワートレイン系(駆動系)制御 (*1)、LINはボディ系制御(*2)でCANのサブネットワークとして使われています。
*1 パワートレイン系制御
○エンジン制御システム
○トランスミッション制御システム
○電子スロットル制御システム
*2 ボディ系制御
○エアコンシステム
○エアバッグシステム
○ドアロック制御システム
○キーレスエントリー
○イモビライザーシステム
○セキュリティシステム
○ランプ制御システム
今、世界から熱い注目を浴びているのが、FlexRay(フレックスレイ)です。
FlexRayとは、主にパワートレイン系などの制御装置に利用される、次世代の車載向け通信プロトコル(データ通信の規則みたいなもの)です。
どう期待されているかというと、機械的システムを電気的システムに置き換えるアプリケーション x-by-wire(エックス・バイ・ワイヤ)をサポートする車載LANなのです。
油圧を電気駆動にしてしまう! まさしく、未来カーの第1歩なのかもしれませんね。
2006年にBMW社が発表した「X5」は、サスペンション・システムにFlexRayを搭載した世界初の量産モデルとなりました。
FlexRay共同開発企業連合のFlexRayコンソーシアムにプレミアム・アソシエート・メンバーとして、トヨタ、日産、ホンダが参加しています。
日本でのFlexRayの普及は、2011年以降と言われていますが、果たして初搭載はどんな車種になるのか、今から楽しみです。
車載LANの規格の代表例にCAN,LIN,FlexRayがあります。
この3つの中で現在国産車に採用されているのは、CANとLINです。
CANはパワートレイン系(駆動系)制御 (*1)、LINはボディ系制御(*2)でCANのサブネットワークとして使われています。
*1 パワートレイン系制御
○エンジン制御システム
○トランスミッション制御システム
○電子スロットル制御システム
*2 ボディ系制御
○エアコンシステム
○エアバッグシステム
○ドアロック制御システム
○キーレスエントリー
○イモビライザーシステム
○セキュリティシステム
○ランプ制御システム
今、世界から熱い注目を浴びているのが、FlexRay(フレックスレイ)です。
FlexRayとは、主にパワートレイン系などの制御装置に利用される、次世代の車載向け通信プロトコル(データ通信の規則みたいなもの)です。
どう期待されているかというと、機械的システムを電気的システムに置き換えるアプリケーション x-by-wire(エックス・バイ・ワイヤ)をサポートする車載LANなのです。
油圧を電気駆動にしてしまう! まさしく、未来カーの第1歩なのかもしれませんね。
2006年にBMW社が発表した「X5」は、サスペンション・システムにFlexRayを搭載した世界初の量産モデルとなりました。
FlexRay共同開発企業連合のFlexRayコンソーシアムにプレミアム・アソシエート・メンバーとして、トヨタ、日産、ホンダが参加しています。
日本でのFlexRayの普及は、2011年以降と言われていますが、果たして初搭載はどんな車種になるのか、今から楽しみです。
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車載ネットワークについて ②
《ネットワークは節約家》
自動車に電子制御ユニット(以下 ECU)が搭載されていることは、車好きの人には常識ですね。
このECU が車載LAN とは、切っても切れない間柄なのです。
パソコンの社内(家庭内)ネットワークをイメージしてみて下さい。
1本のインターネット回線で、複数のパソコンがインターネットできるようにする。
1個のプリンターを複数のパソコンが使えるようにする。
また、複数のパソコン同士でデータを共有できる。
単純ですが、これが小規模オフィスでのネットワーク構造です。
本来なら、全部のデバイスをそれぞれのケーブルで繋げなければならないところ、ルータとハブを利用するとケーブルの量も削減でき、インターネット回線の契約も1本で済みます。
ネットワーク構築前
ネットワーク構築後
イラストのようにネットワークのおかげで、約3本のケーブルが必要なくなり、1本を5mで計算すると15mが削減されたことになります。
また、プリンター2台が減ったためスペースも空き、何より今まで出来なかった3台同時のインターネット接続が可能になりました。
このように各デバイスを効率よく接続することをネットワークを組む、または構築する、と言います。
自動車はオフィスより過酷な条件の中で、コンピュータを結ぶラインが複雑になり、当然ケーブルの量も増えてしまいます。
便利な機能を充実させるには、それに伴った電子部品も必要です。
いかに、ケーブルを少なくし、部品設置の場所を確保するか、大きな課題ですよね。
パソコンをECU、社内ネットワークを車載LANに置き換えてみると、軽量化とスペース確保のためのシステムの重要性が良く分かると思います。
自動車に電子制御ユニット(以下 ECU)が搭載されていることは、車好きの人には常識ですね。
このECU が車載LAN とは、切っても切れない間柄なのです。
パソコンの社内(家庭内)ネットワークをイメージしてみて下さい。
1本のインターネット回線で、複数のパソコンがインターネットできるようにする。
1個のプリンターを複数のパソコンが使えるようにする。
また、複数のパソコン同士でデータを共有できる。
単純ですが、これが小規模オフィスでのネットワーク構造です。
本来なら、全部のデバイスをそれぞれのケーブルで繋げなければならないところ、ルータとハブを利用するとケーブルの量も削減でき、インターネット回線の契約も1本で済みます。
ネットワーク構築前
ネットワーク構築後
イラストのようにネットワークのおかげで、約3本のケーブルが必要なくなり、1本を5mで計算すると15mが削減されたことになります。
また、プリンター2台が減ったためスペースも空き、何より今まで出来なかった3台同時のインターネット接続が可能になりました。
このように各デバイスを効率よく接続することをネットワークを組む、または構築する、と言います。
自動車はオフィスより過酷な条件の中で、コンピュータを結ぶラインが複雑になり、当然ケーブルの量も増えてしまいます。
便利な機能を充実させるには、それに伴った電子部品も必要です。
いかに、ケーブルを少なくし、部品設置の場所を確保するか、大きな課題ですよね。
パソコンをECU、社内ネットワークを車載LANに置き換えてみると、軽量化とスペース確保のためのシステムの重要性が良く分かると思います。